2017.03.22
相続・遺言
解決事例
相続がつないだ〝見知らぬ兄弟の縁〟
お父様が亡くなり、相続登記の依頼をなさったB様。被相続人(父)の戸籍調査をして初めて、お父様と前妻との間に、子(C様)がいることが判明しました。B様は全くご存じなかったようで、愕然としておられました。
C様とは全く面識もないB様は「司法書士事務所を通して連絡を取りたい」と希望されたため、まずは、弊社からC様宛にお手紙を出して状況をお伝えしました。すると、C様から弊社にご連絡があったのです。もちろんC様も初めは戸惑っておられました。しかし、これまで一生懸命B様がお父様のお世話をなされ、お父様もB様に信頼を寄せられていたことをお伝えしたところ快諾なされ、C様のご協力の下、登記を進めることになりました。
B様は、登記が進んだことに安堵されただけでなく、お父様がつないだ〝兄弟の縁〟に、いたく感動なさいました。無事に登記が完了すると真っ先に、B様はC様を訪ねて直接お礼のお言葉を伝えるため、初めてのご対面をなさいました。
相続登記という高いプライバシーを扱う私たちにとって、心の温まる案件でした。今でもB様のお喜びのお顔が思い起こされ、「本当にありがとう」と感謝いただいた言葉を忘れることはできません。